産後の骨盤矯正では、妊娠・出産によって広がりゆがんだ骨盤を正常な状態に戻すとともに、骨盤の底にある骨盤底筋群も鍛えます。

通常の骨盤矯正は「日常生活の中のくせ」などによってゆがんでしまった骨盤を矯正するものであるのに対し、産後骨盤矯正は出産によって大きく開いてしまった骨盤を閉じて正しい位置に戻す手助けをし、弱ってしまった骨盤底筋群にもアプローチする「産後」に特化した骨盤矯正です。

産前から骨盤にゆがみがあった方も産後骨盤矯正でまとめて矯正できる上、ホルモンの影響で骨盤が動きやすくなっているため、産後は今までの身体のゆがみをリセットするチャンスでもあります。

出産後しばらくは体力回復期間のため、自分の体調が安定してきてから始めることがおすすめです。

2~3カ月で7回ほどの施術が目安となっており、ホルモンの影響で骨盤が緩んでいる産後6ヶ月頃までに行うことが望ましいため、産後2カ月頃から始められる方が多いです。

帝王切開された方の場合は産後3カ月後頃が適切だといわれています。

当院には、産後のバネ指や股関節痛や恥骨痛、首コリ肩コリなどの痛みが伴う不調や、出産後に体力が戻らないなどのお悩みを持たれた患者さんが多く来院されています。

痛みを伴う症状の場合は、インナーユニット（身体を支える体幹の筋肉）が弱っていて使えていない状態、かつ骨盤が歪んでいることが原因となり、身体の構造がアンバランスな状態になることで様々な症状が出現してきます。

なお、バネ指に関しましては、首・肩関節周囲の筋力不足や身体の歪みや不良姿勢による状態が原因となり指に痛みが出ることが多いです。

また体力が戻らない場合は、自律神経が乱れていることによってホルモンバランスや体内リズムが崩れることが原因となることが多いです。

そこで当院では検査を行い、インナーユニットに原因がある場合は羽田野式ハイボルトやCMC筋膜ストレッチ、トレーニング指導を行います。

そしてバネ指に関しましては患部に対しての羽田野式ハイボルトやテーピングなどに加えて、首・肩関節を正しく使えるようにするための手技療法を行います。

また、自律神経に原因がある場合は炭酸ヘッドスパ（THS）やHOT腸もみ、CMCはり施術などホルモンバランスや体内リズムを整える施術を行います。